メタボリック症候群(メタボリックシンドローム、代謝症候群ともいう)とは、 内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に、高血糖・高血圧・高脂血症等を併せ持った状態をいいます。
内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)には自覚症状はありませんが、リンゴ型体型または腹囲(おへそまわり)、男性85cm以上、女性90cm以上を基準値としています。この値は、CTスキャンで内臓脂肪を測定した場合、断面積100cm2に相当します。
つまり、内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)は、メタボリック症候群に欠かせない要素というわけです。
脂肪細胞はエネルギーを貯めるだけではない
脂肪細胞はエネルギーを貯めるだけでなく、数々の生理活性物質、アディポサイトカインを分泌します。
内臓脂肪が蓄積すると脂肪細胞からレジスチン遊離脂肪酸などが多量分泌されインスリンの働きを障害して糖尿病の発症につながることや、血栓を形成する「PAI-1」という物質が多量分泌され心筋梗塞につながること、アンジオテンシノーゲンが多量分泌され結果血圧を上げるということがわかっています。
肥満と関連する病気
高血糖・高血圧・高脂血症以外にも、肥満が関連する病気はたくさんあります。
糖尿病
高TG
骨粗しょう症
脂肪肝
動脈硬化
脳卒中
心筋梗塞
通風
このように、内臓脂肪、肥満という状態はからだによくないものを呼び寄せてしまうのですが、無理なダイエットはからだに負担をかけるばかりでなく、大切な骨や筋肉も落としてしまいかねません。
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