大切な生理

中医学の基本となる、黄帝内経(こうていだいけい)」という古い医学書には、「女性の生理的な一生は、7の倍数で変化が訪れる」と記されています。

女性は、14才で初潮を迎え、21才から成熟していき、28才頃がピークで、その後35才頃から徐々に老化がはじまり、42才頃には老化のスピードが速まり、49才前後で閉経を迎える・・・、という考えかたです。(※下表参考)

女性のからだは生理とは切り離して考えられません。それぞれの年代にあった過ごし方をすれば、健康で美しくいられるのです。

食べ物や生活態度などはもちろん、足りないものは漢方薬で補ったりします。
そうした気の使い方は老化を穏やかにします。

 

素門上古天真論

 

  生理痛は当たり前?

いいえ。寝込んだり、痛み止めを飲まないと耐えられない、といったような生理痛は異常な状態といえます。

生理痛は当たり前じゃない生理前に胸やおなかが張る、いらいらする、過食する、など、生理にまつわるさまざまなトラブルは女性の悩みのタネです。

生理痛=からだが発する不調のシグナルと考え、早めに対処することで、妊娠しやすいからだづくりも出来、また、更年期も明るく楽しく過ごしてみましょう。

 

  年代別おすすめ食べ物

年代 特徴 食べ物
35才~45才 気と血が少なくなってくる。からだが冷えやすく、疲れやすくなる。内臓機能が弱まり、肌も乾燥しやすくなる。また、回復力が弱くなる。 トマト・きゅうり・カニなど、からだを冷やす食べ物や、脂っこい食べ物、消化の悪い食べ物を避ける。
レバー・ほうれんそう・栗・人参・モロヘイヤ・プルーン・くるみなど、からだを温め血を補う食べ物を積極的に摂るとよい。
45才~50才代 女性ホルモンの低下により、更年期特有の症状がでやすい。
とくに気の流れが滞り、イライラしたり、憂うつになったり、不安になったり、不眠になったりしやすい。
柿・カニ・酸味のあるものは、気の循環に適さないため、避ける。
にんにく・ざくろ・黒ゴマ・松の実・ジャスミンなど、血を補い、また気の流れをよくする食べ物を積極的に採るとよい。

 

薬食同源(やくしょくどうげん)という言葉があります。
これは「食べることは薬を飲むことと同じくらい大事」また「薬を飲むことは食べることと同じくらい大事」という意味です。

それぞれの年代にあった食べ物を採ることはもちろん、足りない分は自然の恵み、漢方薬で補います。

 

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