男性不妊

男性不妊

不妊は女性側だけの問題でもありません。

WHO(世界保健機関)が調査した約7000組の不妊カップルのうち、女性のみの原因は41%、男性のみの原因は24%、男女両方ともは24%、と、女性・男性、ほぼ半々の割合で原因があるということがわかります。

不妊の原因にはいろいろありますが、一番大切なのはご夫婦がお互いを思いやる気持ちです。

赤ちゃんは一人で授かるものではありません。子育ても同じです。

さて、ここでは男性不妊の原因についてご案内してまいりたいと思います。
男性不妊の原因は主に4つに分類されています。

男性不妊因子

 

  中医学で考える男性不妊

男性不妊因子
中医学の観点から考えると、男性不妊の多くは、腎気(じんき)というエネルギー不足です。

多くはこの腎気(じんき)を補ったり、調整したりすることで体全体の調子を整えて、赤ちゃんが恵まれやすいよう導いていきます。

次に多いのが、ストレスやプレッシャーで精神バランスの乱れが原因の精気(せいき)不足です。

抗ストレス作用のある漢方薬を用いて本来の精神活動が出来るよう促します。

もも木薬局では、男性不妊を7つのタイプに分類し、タイプ別の対策を講じていきます。

 

  男性不妊7タイプ

タイプ 主な症状 主な原因
腎陰虚
じんいんきょ
性的興奮しやすい・性欲亢進もしくはインポテンツ、早漏、遺精、精液量少、乏精子症、運動率低下、死滅精子が多い、精液不液化 陰虚体質。
気患い、自慰、性行為過剰(特に若い頃に自慰を多くした方に多い)。陰が足りない為、陽が過剰となり、全身の潤いが不足する。
腎陽虚
じんようきょ

脾腎陽虚
ひじんようきょ

インポテンツ、早漏、滑精、乏精子症、運動率低下、死滅精子が多い

脾腎陽虚は上記+性欲低下、精液稀薄、奇形率が高い

体を温める腎陽が弱く、腎精(エネルギー)が不足している。
高齢者、中年の早老・早衰の方に多い。先天的に体が弱い。
精気不足
せいきぶそく

気血不足
きけつぶそく

精気不足:乏精子症、運動率低下、インポテンツ、早漏、奇形率が高い 

気血不足:乏精子症、運動率低下、インポテンツ、早漏、性欲低下、射精無力

精神活動には気血(きけつ)が必要だが、神経の使いすぎによって、睡眠や食事が満足に取れていない結果、胃腸の働きが衰え気血が不足する。
頭脳労働の方に多い。
湿熱
しつねつ
インポテンツ、血精症、膿精症、精液不液化、死滅精子が多い、運動率低下、奇形率が高い 体内の水分と熱が下半身に停滞している。肉・脂肪・甘いものの摂り過ぎで胃が重だるい。お酒の飲みすぎ。性的行為過剰。泌尿器系炎症。
痰湿
たんしつ
性欲低下、インポテンツ、陰茎のしこり、慢性前立腺炎、前立腺肥大、乏精子症、精液不液化、運動率低下 疲労が慢性化し、エネルギーを使いたくない。
毎日時間に追われている方に多い。
肝鬱気滞
かんうつきたい
性欲減退、インポテンツ、早漏、不射精、精子減少、高プロラクチン血症 緊張・不安・心配・情緒不安。性的行為中に無理に射精を我慢する。精神的な不調和で精力が弱まっている。
気滞血お
きたいけつお
精索静脈瘤、インポテンツ、精管詰り、不射精、陰茎のしこり、前立腺肥大、閉塞性無精子症もしくは乏精子症 仕事や人間関係によるストレスやプレッシャーが多い、または不妊治療によるストレスやプレッシャーで精神が疲労している。

 

  生活養生法

      規則正しく十分な睡眠時間をとる

      適度に運動し、上手に気分転換をする

      脂っこいもの、辛いものを控える

      アルコール、たばこを控える

      野菜たっぷりの和食中心で、腹七分目を心がける

      性生活を適度にし、過労しない、疲れを溜めないようにする

      熱いお湯を避け、ぬるま湯につかる

      適度に日光浴をする

 

  血液をサラサラにしてくれる食べもの  
にんにく・ししとう・玉ねぎ・らっきょう・トマト・ほうれん草・まいわし・サバ・アジ・うなぎ、など

 

  腎の働きを助ける食べもの  
黒ごま・黒きくらげ・黒米・黒豆・山芋、など

 

赤ちゃんが欲しい方だけでなく、
早すぎる老化や緩やかな老化のためにもオススメの養生法です。

是非一度、もも木薬局へご相談にいらしてください。

 

さいたま市の漢方相談ならもも木薬局