赤ちゃんを望んでいるご夫婦の不妊原因は、男性50%、女性50%といわれている昨今で、今回は100人に一人の確率で発生しているといわれている男性の無精子症についてのお話です。

無精子症とは、男性の精液の中に精子が存在しない症状のことです。
「精子がありません」と言われると、そのショックは大きいものです。しかし、無精子症と言われただけであきらめないでください。
精子が全くのゼロではない、という場合や、毎回絶対にゼロというわけではない、精巣では精子が作られているけれど精液の中に出てきていないだけ、という場合もあります。
後悔のないように、迷っている方は是非一度もも木薬局にご相談にいらしてください。
2通りの無精子症
無精子症には、閉塞性無精子症と、非閉塞性無精子症の2通りがあります。
閉塞性無精子症は子供を望まない男性がパイプカットなど精管を縛る処置を施したもの又は自然に同じ状態になってしまったもの、非閉塞性無精子症は精管に閉塞がなく精液中に精子がでてこないものをいいます。
閉塞性無精子症
精巣の大きさに問題がなく、ホルモン検査のFSHやLHの値が正常で、精管に閉塞部分があれば閉塞性無精子症と診断されます。
閉塞性無精子症は妊娠の可能性が高いので、ふさがっている精管を開ける(精路再建)手術で自然妊娠を目指したり、精巣から直接精子を取り出して顕微授精を行う、という方法が挙げられます。
非閉塞性無精子症
非閉塞性無精子症は精管に閉塞はなく、精液に精子がいない状態のことをいいます。
「精子がわずかでも作られている場合」「精子は作られているが途中で成熟がとまってしまう(成熟停止)場合」「精子が全く作られていない(セルトリ細胞単独症)場合」があります。
一般的には成熟停止や精子が作られていないと判断された場合はあきらめる傾向にありますが、精液検査で精子がひとつも見つからなくても、精巣組織検査などを行い精巣内で精子がつくられているとわかった場合は顕微授精なども検討できます。

心身を整える
妊娠の確率を上げる為に、また精液検査や精巣検査、顕微授精などの痛みや辛さの自分自身のケアの為にも、しっかりと覚悟をもって心身を整えていきましょう。
中医学的には、無精子症の多くは気滞血オ(きたいけつお)です。
気滞血オ(きたいけつお)は、気と血の流れが滞った状態、多くは生活習慣や食生活、ストレスに起因しています。『気は血の帥(すい:管理者)であり、血は気の母である』という言葉がありますが、気(生命エネルギー)と血は互いの働きに影響を与えます。
主な症状
ためいきが多い
イライラしやすい、情緒不安定
慢性的な頭痛、肩こりがある
アザができやすく治りにくい
胸や脇腹に張り感がある
ガスやゲップが多い
ひざ痛、関節痛がある
陰茎、陰部の刺すような痛み
他に、湿熱(しつねつ)や痰湿(たんしつ)を併せもつケースも見受けられます。
詳しくはご相談にいらしてください。
生活養生法
過労やストレスを溜めない。
睡眠時間と休憩時間を確保する。
ファーストフードや外食、冷凍食品、化学添加物の多いものは控える。
生ものや冷たいものの飲食は控える。
毎日こまめに体を動かす。
お酒は控え、煙草はやめる。
夕食は就寝3時間前までに終えて、体を温めて緊張をとり、時間に余裕をもってベッドに入ること。

食養生
マイワシ・サバ・アジ・うなぎ・鶏レバー・セロリ・春菊・香菜・ニラ・玉ねぎ・ししとう・らっきょう・ほうれん草・トマト・紫蘇・生姜・菊花・柑橘類などがオススメの食べものです。ジャスミンティー、プーアール茶、ローズヒップティーがオススメのお茶です。
オススメの漢方薬
冠元顆粒(かんげんかりゅう)、加味逍遙散エキス顆粒(かみしょうようさん)、逍遙顆粒(しょうようかりゅう)、酸棗仁湯顆粒(さんそうにんとうかりゅう)など。
一番良い方法を一緒に考えましょう!
男性にとっても、女性にとっても、不妊治療は決して甘くなく、肉体的苦痛や精神的苦痛、金銭面での苦労など、計り知れません。
ですからせめて赤ちゃんを望まれているご夫婦は、なるべく早めに検査して、もし不妊原因があるとわかった場合は早めにご相談にいらしてください。
当店にご相談にいらっしゃる漢方の子宝相談のご夫婦も「もっと早めに相談に来れば良かった」「早く来ていたらこんなに苦しまなくて良かった」とおっしゃってくださっています。
当店は、皆様のご相談を受けて、最良の方法は何か?何が最適であるか?をご提案する事が出来ます。
中医学は病院の治療との併用が出来ます。