朝夕の気温差が大きく、変わりやすいお天気が続く時季には、とかく心もからだも不安定になりやすいですね。
中医学(中国漢方)は、もともと、心も体もまとめて全体のバランスを整えることで、健康で元気な毎日を実現しています。
病は気から、と申しますが、体の不調には精神状態も関係していますし、心の不調には臓腑も関係するものです。
心の不調がある場合は、肝や腎などが特に深く関係してきますが、肝・腎・心・肺・脾、五臓のどこのバランスが崩れているのかな、というところから考えていきます。
こんな方は気をつけて
まずは以下の項目チェックで貴方の心の免疫力をみてみましょう。
□ 物事をつい難しく考えてしまう
□ 成功した時のことより、失敗した時のことを考える方が多い
□ 神経質とよくいわれる
□ 将来のことを考えると不安になる
□ 人に頼まれると、断れない
□ 周りに自分はどう思われているのか、とても気になる
□ 自分の言いたいこと、やりたいことを我慢することが多い
□ 気がきくね!とよく言われる
□ とにかく自分に自信がもてない
□ いやな事があった時、誰にも相談できないで抱えこむことが多い
□ 趣味がない
1つもチェックがつかなかった貴方は、心が強いので(^^)心配はないでしょう。
3つ以上チェックがついた貴方は、複数の要因が重なった時に心のバランスを崩すことがあるので、あれ?変だな、と思った時には、このページを思い出してください。
5つ以上チェックがついた貴方は、心の免疫力が低下しやすい方です。このページを参考になさって頂ければ嬉しいです。
自律神経を整えて、免疫力を高めよう!
免疫システムは自律神経がコントロールしている、ということで、まずは自律神経のバランスを整えていきましょう。
日中に優勢になる交感神経と、夜間に優勢になる副交感神経、自然の理として陰陽があり、人間も日中は活動し夜間は休息をとる生き物であることを忘れてはいけません。
夜更かしやテレビ、ゲーム、携帯、パソコンといった電子機器が交感神経を刺激することはよく知られています。
逆に活動すべき日中に休息をとっていたり、車移動などでほとんど歩かない、動かない、といった生活も良くありません。また、過剰なストレスも交感神経を刺激し、バランスを崩すもとになります。
夜は落ち着いて過ごし、21時~遅くても23時には就寝し、朝は6時頃には起床しましょう。
もし時間が足りなければ、朝早起きして時間を作ったほうが、夜更かしするより良いです。カーテンを薄手の生地にするなど、太陽の光で自然に早起きできるようになると良いですね。起床就寝時間は、中医学では季節によって異なります。参考までに記載しておきます。
春 ―― 発生の季節 夜は少し長く起きていても構わないが、朝は早く起きる。
夏 ―― 生長の季節 夜は遅く寝て、朝は早く起きる。
秋 ―― 収斂の季節 鶏と同じように早寝早起きする。
冬 ―― 閉蔵の季節 日の出日没と共に夜は早く寝て、朝はゆっくりと起きる。
〔黄帝内経(こうていだいけい)四気調神大論より〕
心の免疫力を高める養生法
有酸素運動がオススメです!
太極拳、ヨガ、ピラティス、複式呼吸など、新鮮な空気で肺を満たしながら、手先、足先まで、気を滞りなく巡らすことが大切です。心を整える太極拳は特にオススメです。
たくさん笑いましょう
楽しくなくても、おもしろくなくても、鏡の前で、笑ってみましょう。
不思議なメカニズムですが、楽しくなくても笑うことで、脳は「楽しいんだ、おもしろいんだ」と判断するとのことです。もちろん、お笑い番組を見たり、大好きなことをして、思いきり笑うのもとても良いことです。
たくさん笑いましょう。
自律神経を整えましょう
テレビ、パソコン、携帯電話、スマートフォンなどの電化製品や、不規則な生活リズム、食生活の不摂生・・・これらは全て自律神経を乱すリスクがあることを知っておきましょう。
電化製品は便利ですが多用は控え、なるべく自然の風や音を感じたり、少し手間をかけて生活リズムを整えましょう。
一日一回自分をほめましょう
一日の終わりに、その日一日の行動の中でささいな事でも構いません。「うん、なかなかうまいことやったんじゃないか」「うん、アレはなかなか良かった」「よくがんばったな」と自分を褒めましょう。
自分をほめるということは、自分を認めることです。
自分を大切にできる人は、他人も大切にできる人です。
他人を大切にできる人は、たくさんの人に大切に思ってもらえます。
「自分大好き!」な人は日々健康へも気遣い、元気な方が多いですね。
心の不調や体の不調に気づいたら、対応を後回しにせず、しっかりとケアして、自分の心と体を大切にしてください。
食は医なり、心におすすめの食べもの
不安・心配・のぼせ・めまいにオススメの食べもの
鶏のハツ・まぐろ・ひらめ・こんぶ・レタス・アスパラガス・セロリ・トマト・苦瓜・ピーマン・桃・イチゴ・はすの実・竜眼肉・ローズヒップ・ジャスミン、など
疲れやすい・風邪をひきやすい・食欲不振にオススメの食べもの
山芋、黒米、黒豆、れんこん、うなぎ、など
イライラ・ストレス・躁鬱にオススメの食べもの
牛肉・鶏レバー・アサリ・キャベツ・セロリ・セリ・春菊・ちんげんさい・玉ねぎ・紫蘇・ぶどう・金柑・干し椎茸・酢・カモミール・ミント、など
体が熱っぽい・痰がよくでる・むくみにオススメの食べもの
大根・くらげ・ひじき・昆布・こんにゃく、など
控えるもの
紅茶・緑茶・コーヒー・コーラなどカフェインの多いもの、清涼飲料水、刺激の強いもの、食品添加物、化学調味料、砂糖、動物性脂肪、など
毎日、同じ時間に食事をし、腹七分または腹八分を心がけましょう。
漢方薬やオリエンタルハーブを適切に選ぶことで、ぐっと近道ができた、という方も少なくありません。
生活習慣 + 食生活 + 適切な漢方薬で、心の免疫力UP!を目指しましょう!!
ひとりで抱えこまず、もも木薬局までお気軽にご来店ください!
中医学に精通した漢方の専門スタッフがご相談を承ります!