なんだかイライラしてしまう。
夜一息ついた時や、ふっと集中力が切れた時、漠然とした不安にかられる。
どうでもいいや、とマイナス方向へ気持ちが傾いてしまう。
ため息が多い。
疲れやすい。だるい。
五月病という言葉もあるくらい、春は気持ちが不安定になりやすい季節です。なぜでしょうか?
中医学で考えると、ちゃんと理由があります。
春は「発生(はっせい)の季節」といって、冬のあいだに蓄えられていたエネルギーが一斉に活動しはじめる季節。自然界は陽気(ようき)というエネルギーに満ち溢れ、人間の体のなかでは冬に蓄えた栄養を使って肝という臓器が働きだす季節です。
しかし、冬の間に養生をせず、栄養の蓄積が十分でない方には、以下のような症状が表れやすくなります。
疲れやすい、すぐ疲れる
やる気がでない、ため息が多くなる
イライラ、落ち込み、ゆううつ感、倦怠感、胸が苦しい
緊張による腹痛、便秘、下痢
めまいがする、ぼーっとする
生理前症候群(PMS)や更年期障害の症状
(胸・おなかの張り、のぼせ、げっぷ、動悸、イライラなど)
春に多く発生するこれらの症状は、気(き)という生命エネルギーが足りなかったり(気虚:ききょ)、気の流れが滞ったり(気滞:きたい)することが原因です。
病は気からと申しますが、気のバランスの乱れはすべての臓器に影響を及ぼし、時として本格的な病気を招いてしまいます。
この気をうまくめぐらせたり、発散させたりして、気(き)をコントロールしているのが肝(かん)です。簡単に動じない様子を「肝が座っている」といいますが、実際に肝が正常に働いていると、ストレスを受けた時やいやな事があった時でも、さらりと受け流すことができるということです。
肝にはまた血を貯蔵するという役割もあって、女性の生理や出産、更年期の症状へも大きな影響を与えるため、肝の働きを万全にしておくと加齢による症状や病気も怖くない!ともいえます。
目がキラキラ輝く 肝と目
楽しい時、好きなことをしている時、幸せな時、『目がきらきら輝いている』といいますね。逆にいやなことがあった時、悲しい時、暗い気持ちの時は『目が死んでいる』といいます。
上の表にあるとおり、気をコントロールしている肝と深い関係にある目は、肝の働きに左右されます。楽しい時に目が輝くのは肝の働きがしっかりしているからで、目がかすむ、目が痛い、目が疲れやすい、といった症状は肝の働きが低下していることを示します。
出産後に目のトラブルが起きやすいといわれている背景には、出産で血を大量に消耗し、肝に血が蓄えられていない状態で、目にまで栄養が行き届かないからと考えます。
魅力的なキラキラした目、眼力(めぢから)アップを目指すなら、肝の機能をきちんと整えておきましょうね。
おすすめの漢方薬
気が足りなかったり、気の流れが滞っている場合におすすめの漢方薬をご紹介します。
気の働きには肝(血)も関係してきますので、人によっては養血の婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)を併用すると良い場合もあります。また、白朮・茯苓・川キュウ・釣藤鈎・当帰・柴胡・甘草の構成処方、抑肝散(よくかんさん)に、活血化オ薬冠元顆粒(かんげんかりゅう)の併用が良い場合もあります。
ひとりひとりにぴったりの製品がありますので、自分に一番ベストなものをチョイスしましょう!もも木薬局がお手伝いいたします。お気軽にご来店ください!
※漢方薬は医薬品です※
★実際に服用の際はお気軽にもも木薬局へご来店・ご相談ください★
イスクラ逍遙丸
しょうようがん 〔第2類医薬品〕 |
イスクラ加味逍遙散エキス顆粒
かみしょうようさん 〔第2類医薬品〕 |
イスクラ天王補心丹
てんのうほしんたん 〔第2類医薬品〕 |
イスクラ酸棗仁湯顆粒
さんそうにんとうかりゅう 〔健康食品〕 |
イスクラ婦宝当帰膠
ふほうとうきこう 〔第2類医薬品〕 |
イスクラ冠元顆粒
かんげんかりゅう 〔第2類医薬品〕 |
うつうつ養生法
* 夜更かしをしても良いが、朝は早く起きる。
* 朝は散歩をし、体をのびのびと動かす。
* 心身ともに生き生きと過ごす。
* 食養生
気虚(ききょ)の場合
牛肉、鶏肉、海老、ウナギ、長いも、きのこ類、ブロッコリー、朝鮮人参、山椒など。
気滞(きたい)の場合
セロリ・セリ・春菊、三つ葉、レバー、しじみ、くこの実、菊花、オレンジ、みかんなど。
血虚(けっきょ)の場合
羊肉、烏骨鶏、黒米、黒ゴマ、黒豆、ひじき、人参、ほうれん草、プルーン、くこの実など。