多汗症

多汗症

運動をした時に汗をかくのとはまた違い、絶えず手の平や足の裏、または全身に汗をかき、時には日常生活に支障をきたすこともある多汗症という疾患があります。

今回は、多汗症についてご案内したいと思います。

 

全身性多汗症と局所多汗症

多汗症は大きく2つのタイプに分類されます。

全身性多汗症
・体の一部位ではなく全身に過剰な発汗がある
・過剰な発汗によって日常生活に支障をきたす
・特に原因のない原発性(特発性)と、他の疾患に合併して起きる続発性があり、続発性には、結核などの感染症、甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫などの内分泌代謝異常、神経疾患、薬剤性がある

局所多汗症
多汗症のおよそ9割が局所多汗症といわれています。

わき、手掌、足底、頭部、顔面に局所的な過剰な発汗が、明らかな原因がないまま6カ月以上認められ、以下の6つのうち2つ以上当てはまるものをガイドラインとしています。

1.25歳以下で最初の症状がでた
2.左右対称で発汗する
3.一週間に一回以上の過剰な発汗がある
4.睡眠中は発汗しない
5.家族歴がある
6.過剰な発汗によって日常生活に支障をきたす

周りの人も汗をかいている状況で、人より多く汗をかくのは汗っかきなだけといえるかも知れませんが、周りの人が汗をかいていない状況でも自分は汗をかいている場合は多汗症の可能性が高いといえます。

多汗症☆さいたま市の漢方薬局もも木薬局

 

多汗症の漢方の考え方

汗が多くなる原因として、いくつか考えられますが、多いタイプとして、肝気鬱結(かんきうっけつ:精神バランスが崩れてしまっている状態)、気虚(ききょ:気が不足した状態)、水分バランスの崩れ(水分代謝がうまくいっていない状態)などがあります。

  肝気鬱結(かんきうっけつ)
ストレスフルや自律神経系のバランスの乱れなどにより、異常に汗をかいてしまう場合です。

手の平や足の裏、わきの下などに多く汗をかきます。頭部だけに汗を多くかく場合もあります。

漢方薬では、主に理気薬を用います。

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  気虚(ききょ)
身体に必要な水分が多く出過ぎてしまう、という現象は、身体の表面を守る力=衛気(えき)が低下しているためと思われます。

特に肺の気が不足すると、汗腺を開いたり閉じたりする機能が低下します。この為、全身にじんわりと汗をかきます。

漢方薬では、主に補気薬を用います。

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  水分バランスの乱れ
身体の水分が不足し、熱量が過剰になっている状態です。

水分(陰)が不足している為、熱がこもりっぱなしになってしまい、水分代謝がうまくいきません。

利水薬のほか、顔が赤い、ほてりやすい、寝汗がある人は、清熱解毒薬などを用います。

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多汗症と漢方薬

全身性多汗症も、局所多汗症も、原因によって対応する漢方薬はひとつではありません。

例えば、イライラして熱がこもって、わき汗が多い、といった方へは補気薬や理気薬、清熱解毒作用のある漢方薬を用いたり、脂っこいものを食べ過ぎていて胃熱がこもっている方へは補脾薬、理気薬など、その方の生活習慣や食生活、体質などをお伺いしてから、一番最適な漢方薬をおすすめしています。

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