黄体化未破裂卵胞(LUF)は、黄体化非破裂卵胞とも言い、卵子が何かの原因で留まってしまい卵胞から放出されずにいるものです。
黄体化未破裂卵胞の原因は解明されていませんが、子宮内膜症や骨盤内炎症性癒着、多嚢胞性卵巣などと関連があると言われており、黄体機能不全とも深く関連します。
黄体化未破裂卵胞(LUF)の特徴
基礎体温表は高温期ですが、排卵がありません。
つまり大きく成熟した卵胞が黄体化し、まるで排卵したかのように体温が上昇し一瞬正常なラインに見えますが、高温相が極端に短いのが特徴です。
特徴は、不妊の原因になることです。
自覚症状はほとんどなく、排卵前後に超音波検査にて卵巣を観察してはじめて見つかる場合が多いです。まれに不正出血をする方もいます。
いつもより生理が早い、もしくは遅い、または経血量が少ない時などは、何かしらの異常が起こっている可能性があります。
翌月まで持ち越された黄体化未破裂卵胞(LUF)は次の生理中にもホルモンを分泌したり、排卵したりして(排卵しても受精しない)、新しい卵胞の発育に影響を及ぼし、全体のリズムを乱すこともあります。
自然に消失した場合には自然に元のリズムに戻ることもありますが、自然に消失しない場合、新しい卵胞の発育に影響を及ぼす場合にはホルモン剤などを用いて強制的にリズムを修正する方法をすすめられる場合もあります。妊活中は何周期もチャンスを逃す選択になりますので、卵巣嚢胞の内容液を吸い出すような処置をとるクリニックもあります。
黄体化未破裂卵胞(LUF)と子宝漢方
黄体化未破裂卵胞(LUF)は排卵を妨げますので、解決しないと当然妊娠はしません。
また、原因不明といわれている黄体化未破裂卵胞(LUF)ですが、子宝漢方の手法を用いれば、その方の崩れているバランスを整えることで自然に妊娠力をつけていくことが期待できます。
血のめぐりが悪いおけつタイプ
あざができやすい
しみ、くすみがある
経血に血の塊が混じる
慢性的な頭痛、肩こりがある
きりきり刺すような生理痛がある
黄体化未破裂卵胞(LUF)の原因として主に考えられるのは血の流れの滞り、おけつですが、おけつに至った原因も併せてしっかりと考えていきます。
例えば、おけつの症状とともに血虚の症状がある場合は、活血化オ薬(かっけつかおやく)+養血薬(ようけつやく)を用いたり、気滞の症状がある場合には、活血化オ薬+疏肝理気薬(そかんりきやく)を用いたりして、血の流れの滞りを根本的に解決していきます。
漢方薬は医薬品であり、その他の症状と併せてあなたにベストな漢方薬をお選び致しますので、お気軽にご相談にいらしてください。
生殖力が弱い腎虚タイプ
手足や腰が冷える
耳鳴りがある
汗をかきにくい
生理中に腰にだるさや痛みがある
不安感や心配事が尽きない
中医学でいう腎(じん)は、生殖・生長を主り(つかさどり)、水分代謝や骨、髪と深く関係しています。
腎のちからが低下すると、妊娠力も低下すると思っていただいて良いと思います。
補腎薬(ほじんやく)を用いて、腎のちからを補っていきます。補腎薬も少しづつ特徴の異なるたくさんの種類がありますので、服用の際には当店までお気軽にご来店ご相談にいらしていただければと思います。
水はけが悪い痰湿タイプ
にきび、吹き出ものがある
口がねばる、痰がでやすい
むくみ、頭重がある
吐き気やめまいがある
体が重くてだるい
水分代謝が悪く、身体に余分な水分や老廃物が溜まった状態を痰湿(たんしつ)といいます。
(更によどんで濁ったものを痰濁といいます。)
余分なものを排出し、水の流れを改善する利水薬などを用いていきます。
ひとくちに痰湿といっても、熱のあるもの、局所的なもの、で適する漢方薬が違ってきますので、お気軽にご来店ご相談にいらしていただければと思います。症状に合わせて漢方薬+食養生+生活習慣のアドバイスを差し上げます。