ひざ関節痛、腰痛にお悩みの方はとても多いです。
通常、関節痛や腰痛が悪化するきっかけは寒さによる冷えが多く冬季が一番多いと思われる方も多いのですが、寒さ(冷え)だけではなく、湿の影響を受ける方も多くいらっしゃいます。また夏場でもエアコンによる冷えの影響を受けるため、まさに通年、注意が必要になってきた病ともいえます。
中医学(中国漢方)では関節や筋肉の痛みの総称を痺証(ひしょう)といい、痺証(ひしょう)には大きく分けて4つの証(タイプ)があり、それぞれに合わせた対応策があります。
変形性膝関節症は少しづつ進行する
中高年のひざの痛みのほとんどは、病院では変形性膝関節症と診断されることが多いそうです。
変形性膝関節症は、時間をかけて少しづつ悪化していくことが多く、その初期の段階での対策がとても大切です。
初期
軟骨がすりへって骨と骨の間がせまくなる。ひざのこわばりや鈍い痛みを感じる。
中期
すり減った軟骨のはしから骨棘がでる。ひざをまげた時などにきしむ音がする。階段の昇り降りや急な方向転換の時に痛みを感じる。
後期
軟骨がほとんどなくなり、骨と骨が直接ぶつかって激しい痛みを感じる。歩くこと、しゃがむこと、座ることが難しくなるほど痛みが強くなる。
ひざに違和感を感じはじめたら、なるべく早めにご相談にいらしていただけると良いことがわかります。少しでも不安があれば、お気軽にご相談にいらしてください。
ひざの痛み・腰痛を発症したら・・・
まずは絶対安静です。
よく急速に筋力をつけようとして、ジョギングやウォーキングを始める方がいらっしゃいますが、「筋力」というキーポイントは間違いではないのですが「痛みを我慢してまでジョギングやウォーキングをする」事はおすすめできません。
そこで、簡単ですが、着実に筋力をつけられる運動をご紹介します。
痛みが軽減されてきたら、少しづつ水中ウォーキングなどを始められると良いでしょう。
あおむけに寝て、左足は、ひざを立てた状態に、右足をまっすぐゆっくりと上げて、下ろします。この時、ひざはまっすぐ、かかとは90度直角です。
あげて、おろす。
この動作を5回行ったら、足を変えて、今度は左足の足あげを5回。 一日30セットから60セット行ってみてください。
コンドロイチンとグルコサミン
関節痛や腰痛には「コンドロイチンとグルコサミンがいい」という一般用医薬品CMがあります。
コンドロイチンはスッポンやフカヒレ、サメの軟骨、うなぎ、まぐろの目玉などにも含有されています。グルコサミンはフカヒレやナマコ、エビカニなどの甲殻類の殻や動物の皮膚などに含有されています。
コンドロイチンやグルコサミンは、関節部位で衝撃を吸収する軟骨成分のひとつだから、それを補って痛みを改善しよう、ということです。
そこで、変形性関節症でのコンドロイチンとグルコサミンの有用性について研究が進められてきましたが、厚生労働省の発表によると明らかな有用性は得られていません。
【参考サイト】https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/21.html
ただし「有用であった」とする研究結果もあることから「まったくの無駄ではない」ものの、コンドロイチンやグルコサミンだけでひざ関節痛や腰痛が治るとは考えにくいのではないのでしょうか。
バランスよく、心身を整えていくことが肝要だといえます。
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